APH22秋

APH22秋より、65問抜粋。39問正解が合格の目安。
【解説】をクリックすると正解が表示される。




問1(APH22秋問1)

後置表記法(逆ポーランド表記法)では,例えば,式 Y=(A-B)×C を YAB-C×= と表現する。
 次の式を後置表記法で表現したものはどれか。
     Y=(A+B)×(C-(D÷E))
ア YAB+C-DE÷×=
イ YAB+CDE÷-×=
ウ YAB+EDC÷-×=
エ YAB+CD-E÷×=

【解説】

問2(APH22秋問2)

a,b,c,d の4文字からなるメッセージを符号化してビット列にする方法として表のア~エの4通りを考えた。
この表は a,b,c,d の各1文字を符号化するときのビット列を表している。メッセージ中の a,b,c,d の出現頻度は,
それぞれ,50%,30%,10%,10% であることが分かっている。符号化されたビット列から元のメッセージが
一意に復号可能であって,ビット列の長さが最も短くなるものはどれか。
a b c d
0 1 00 11
0 01 10 11
0 10 110 111
00 01 10 11




【解説】

問3(APH22秋問3)

PCM伝送方式によって音声をサンプリング(標本化)して8ビットのディジタルデータに変換し,
圧縮処理しないで転送したところ,転送速度は64,000ビット/秒であった。
このときのサンプリング間隔は何マイクロ秒か。
ア 15.6
イ 46.8
ウ 125
エ 128

【解説】

問4(APH22秋問4)

ロボットなどの制御システムを構成するアクチュエータの機能として,適切なものはどれか。
ア 動きを計測する。
イ 動きを制御するための計算・判断を行う。
ウ 機械・機構を物理的に動かす。
エ 制御システムを駆動するエネルギーを供給する。

【解説】

問5(APH22秋問5)

先頭ポインタと末尾ポインタをもち,多くのデータがポインタでつながった単方向の線形リストの処理のうち,
処理ポインタ,末尾ポインタ又は各データのポインタをたどる回数が最も多いものはどれか。
ここで,単方向のリストは先頭ポインタからつながっているものとし,
追加するデータはポインタをたどらなくても参照できるものとする。
ア 先頭にデータを追加する処理
イ 先頭のデータを削除する処理
ウ 末尾にデータを追加する処理
エ 末尾のデータを削除する処理

【解説】

問6(APH22秋問8)

再入可能(リエントラント)プログラムに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア 再入可能プログラムは,逐次再使用可能プログラムから呼び出すことはできない。
イ 再入可能プログラムは,呼出し元ごとに確保された記憶領域に局所変数が割り当てられる。
ウ 実行途中で待ち状態が発生するプログラムは,再入可能プログラムではない。
エ 逐次再使用可能なプログラムは,再入可能プログラムでもある。

【解説】

問7(APH22秋問9)

動作クロック周波数が700MHzのCPUで,命令の実行に必要なクロック数及び
その命令の出現率が表に示す値である場合,このCPUの性能は約何MIPSか。
命令の種別 命令実行に必要なクロック数 出現率(%)
レジスタ間演算 4 30
メモリ・レジスタ間演算 8 60
無条件分岐 10 10
ア 10
イ 50
ウ 70
エ 100

【解説】

問8(APH22秋問10)

スーパスカラの説明はどれか。
ア 処理すべきベクトルの長さがベクトルレジスタよりも長い場合,ベクトルレジスタ長の組に分割して処理を繰り返す方式である。
イ パイプラインを更に細分化することによって高速化を図る方式である。
ウ 複数のパイプラインを用い,同時に複数の命令を実行可能にすることによって,高速化を図る方式である。
エ 命令語を長く取り,一つの命令で複数の機能ユニットを同時に制御することによって,高速化を図る方式である。

【解説】

問9(APH22秋問12)

DMAコントローラの説明として適切なものはどれか。
ア MPUでは時間がかかる積和演算を,高速に行う。
イ 仮想メモリ機能,メモリ保護機能などのメモリ管理機能を提供する。
ウ 動作クロックに合わせてカウントするカウントレジスタをもち,それによって時間の経過を保持する。
エ メモリと入出力装置との間,又はメモリとメモリとの間でのデータ交換を,MPUを介さずに行う。

【解説】

問10(APH22秋問13)

マイクロホンから入力された音声信号をメモリに記録する機能と,メモリに記録された音声データをスピーカから出力する機能とをもつ
ディジタル録音・再生システムに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア A/D変換器の出力及びD/A変換器の入力を,メモリのデータ線に接続する。
イ 音質はサンプリング周波数で決まり,量子化ビット数は関係しない。
ウ 録音時にはD/A変換,再生時にはA/D変換を行う。
エ 録音と再生とを同時に行わないならば,1個のA/D変換器だけで録音も再生もできる。

【解説】

問11(APH22秋問15)

システムの経済性を評価する場合,TCOの評価項目から除外されるものはどれか。
ア システム管理やセキュリティ管理などの管理コスト
イ システムに入力された売上データを分析する販売管理コスト
ウ ハードウェアやソフトウェアなどの導入コスト
エ ヘルプデスクや利用者教育などのサポートコスト

【解説】

問12(APH22秋問16)

システムの信頼性向上技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア 故障が発生したときに,あらかじめ指定された安全な状態にシステムを保つことをフェールソフトという。
イ 故障が発生したときに,あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することをフォールトマスキングという。
ウ 故障が発生したときに,その影響が誤りとなって外部に出ないように訂正することをフェールセーフという。
エ 故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素を信頼性を高めることをフォールトアボイダンスという。

【解説】

問13(APH22秋問19)

ほとんどのプログラムの大きさがページサイズの半分以下のシステムにおいて,ページサイズを半分にしたときに予想されるものはどれか。
ここで,このシステムは主記憶が不足しがちで,多重度やスループットなどはシステム性能の限界で運用しているものとする。
ア ページサイズが小さくなるので,領域管理などのオーバヘッドが減少する。
イ ページ内に余裕がなくなるので,ページ置換えによってシステム性能が低下する。
ウ ページ内の無駄な空き領域が減少するので,主記憶不足が緩和される。
エ ページフォールトの回数が増加するので,システム性能が低下する。

【解説】

問14(APH22秋問20)

UNIXのデーモンに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア OSがアプリケーション間の連携機能として提供するサービスであり,
これを使うと表計算ソフトで作成グラフをワープロソフトの文書に取り込むことが可能になる。
イ OSがアプリケーションに対して呼出し方式で提供するシステムサービスであり,呼出し方式が同じであれば,
アプリケーションはOSの差を意識しなくてもよい。
ウ OSと同時又は必要に応じて起動され,バックグラウンドで常に動作しており,
プリントキューからの印刷を管理したり,通信などの機能を提供する。
エ OSと利用者のインタフェースを提供するプログラムであり,利用者がログインすると指定されたものが起動される。

【解説】

問15(APH22秋問21)

オープンソースソフトウェアの特徴のうち,適切なものはどれか。
ア 一定の条件の下で,ソースコードの変更を許可している。
イ 使用分野及び利用者を制限して再配布できる。
ウ 著作権が放棄されている。
エ 無償で配布しなければならない。

【解説】

問16(APH22秋問22)

デュアルライセンスのソフトウェアを利用する条件のうち,適切なものはどれか。
ア 複数のライセンスが設定されているので,利用者はすべてのライセンスに同意する。
イ 複数のライセンスが設定されているので,利用者はそのうちの一つのライセンスを選択して同意する。
ウ 複数のライセンスが設定されているので,利用者はそのうちの二つのライセンスを選択して同意する。
エ 複数のライセンスを組み合わせた一つのライセンスが設定されているので,利用者はそのライセンスに同意する。

【解説】

問17(APH22秋問23)

DSP(Digital Signal Processor)の特徴的な演算機能はどれか。
ア 積和演算
イ 複素数演算
ウ 浮動小数点演算
エ 論理演算

【解説】

問18(APH22秋問25)

システムLSIに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア コンピュータシステムの動作を管理するために複数のマイコンを集約したLSI
イ 同一機能の複数個のLSIを一つの基板上に集約し,システムを構成したもの
ウ 特定のシステムに適応するように利用者が回路機能を変更できるLSI
エ 複数のLSIで実現していた機能を1チップに集約したもの

【解説】

問19(APH22秋問26)

ヤコブ・ニールセンのユーザインタフェースに関する10か条のヒューリスティックスの
一つである "システム状態の視認性" に該当するものはどれか。
ア 異なる画面間でも,操作は類似の手順で実行できる。
イ 実行中に処理の進捗度を表示する。
ウ 入力フォームの必須項目に印を付けて目立たせる。
エ 表示する文字の大きさや色が適切で、効果的に画像も使用する。

【解説】

問20(APH22秋問27)

コンピュータグラフィックスに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア テクスチャマッピングは,すべてのピクセルについて,視線とすべての物体との交点を計算し,
その中から視点に近い交点を選択することによって,陰面消去を行う。
イ メタボールは,反射・通過方向への視線追跡を行わず,与えられた空間中のデータから輝度を計算する。
ウ ラジオシティ法は,拡散反射面間の相互反射による効果を考慮して拡散反射面の輝度を決める。
エ レイトレーシング法は,形状が定義された物体の表面に,別に定義された模様を張り付けて画像を作成する。

【解説】

問21(APH22秋問28)

データウェアハウスを構築するために,業務システムごとに異なっているデータ属性やコード体系を統一する処理はどれか。
ア ダイス
イ データクレンジング
ウ ドリルダウン
エ ロールアップ

【解説】

問22(APH22秋問29)

関係データベースの候補キーとなる列又は列の組に関する記述として,適切なものはどれか。
ア 値を空値(null)にすることはできない。
イ 検索の高速化のために,属性の値と対応するデータの格納位置を記録する。
ウ 異なる表の列と関連付けられている。
エ 表の行を唯一に識別できる。

【解説】

問23(APH22秋問30)

分散データベースシステムにおいて,一連のトランザクション処理を行う複数サイトに更新処理が確定可能かを問い合わせ,
すべてのサイトの更新処理が確定可能である場合,更新処理を確定する方式はどれか。
ア 2相コミット
イ 排他制御
ウ ロールバック
エ ロールフォワード

【解説】

問24(APH22秋問31)

関係データベースにおけるインデックスの設定に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア インデックスの設定に際しては,検索条件の検討だけでなく,テーブルのレコード数についての考慮も必要である。
イ インデックスの設定によって検索性能が向上する場合は,更新・削除・追加処理の性能も必ず向上する。
ウ インデックスの設定は,論理設計段階で洗い出された検索条件に指定されるすべての列について行う必要がある。
エ 性別のように2値しかもたないような列でも,検索条件に頻繁に指定する場合は,インデックスの設定を行う方がよい。

【解説】

問25(APH22秋問33)

LAN間接続装置に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア ゲートウェイは,OSI基本参照モデルにおける第1~3層だけのプロトコルを変換する。
イ ブリッジは,IPアドレスを基にしてフレームを中継する。
ウ リピータは,同種のセグメント間で信号を増幅することによって伝送距離を延長する。
エ ルータは,MACアドレスを基にしてフレームを中継する。

【解説】

問26(APH22秋問35)

IPアドレス 192.168.10.10 のアドレスクラスはどれか。
ア クラスA
イ クラスB
ウ クラスC
エ クラスD

【解説】

問27(APH22秋問36)

TCP/IPに関連するプロトコルであるRARPの説明として,適切なものはどれか。
ア IPアドレスを基にMACアドレスを問い合わせるプロトコル
イ IPプロトコルのエラー通知及び情報通知のために使用されるプロトコル
ウ MACアドレスを基にIPアドレスを問い合わせるプロトコル
エ ルーティング情報を交換しながら,ルーティングテーブルを動的に作成するプロトコル

【解説】

問28(APH22秋問37)

ほかのコンピュータ上にあるデータやサービスを呼び出すためのプロトコルで,
メッセージ記述がXMLのヘッダとボディで構成されているものはどれか。
ア CORBA
イ DCOM
ウ SIP
エ SOAP

【解説】

問29(APH22秋問38)

セキュリティ対策で利用するCRLに記載されるデータはどれか。
ア スパムメールの発信元及びメールの不正中継を行うドメインの名前
イ ディジタル証明書の有効期間内に認証局の廃止などによって失効した自己署名証明書及び相互認証証明書
ウ 有効期間内に失効したディジタル証明書のシリアル番号
エ 利用者に対して与えられた情報資源へのアクセス権限リスト

【解説】

問30(APH22秋問39)

ソーシャルエンジニアリングに分類される手口はどれか。
ア ウイルス感染で自動作成されたバックドアからシステムに侵入する。
イ システム管理者などを装い,利用者に問い合わせてパスワードを取得する。
ウ 総当たり攻撃ツールを用いてパスワードを解析する。
エ バッファオーバフローなどのソフトウェアの脆(ぜい)弱性を利用してシステムに侵入する。

【解説】

問31(APH22秋問40)

公開鍵暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア AESは,NISTが公募した公開鍵暗号方式の一種である。
イ RSAは,素因数分解の計算の困難さを利用した公開鍵暗号方式である。
ウ 公開鍵暗号方式では利用者の数が増えると秘密鍵の配送先が増加する。
エ 通信の秘匿に公開鍵暗号方式を使用する場合は,受信者の復号鍵を公開する。

【解説】

問32(APH22秋問41)

公開鍵暗号方式によって,暗号を使ってn人が相互に通信する場合,
異なる鍵は全体で幾つ必要になるか。ここで,公開鍵,秘密鍵をそれぞれ一つと数える。
ア n+1
イ 2n
ウ n(n-1)/2
エ log2n

【解説】

問33(APH22秋問42)

ISMS適合性能評価制度における情報セキュリティ基本方針に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア 重要な基本方針を定めた機密文書であり,社内の関係者以外の目に触れないようにする。
イ 情報セキュリティの基本方針を述べたものであり,ビジネス環境や技術が変化しても変更してはならない。
ウ 情報セキュリティのための経営陣の方向性及び支持を規定する。
エ 特定のシステムについてリスク分析を行い,そのセキュリティ対策とシステム運用の詳細を記述する。

【解説】

問34(APH22秋問43)

Autorun.infを悪用したUSBワームの説明のうち,適切なものはどれか。
ア USB接続可能なICレコーダは,音声データを取り扱うものなので,USBワームに感染することはない。
イ 暗号化USBメモリは,メモリ上のデータが暗号化されているので,USBワームに感染することはない。
ウ 自動実行するワーム自体をUSBメモリ内のAutorun.infファイルに埋め込む。
エ 特定ワームのファイル名を登録したAutorun.infファイルをUSBメモリ内に生成する。

【解説】

問35(APH22秋問44)

プログラム実行中の特定の時点で成立する変数間の関係や条件を記述した論理式を埋め込んで,
そのプログラムの正当性を検証する手法はどれか。
ア アサーションチェック
イ コード追跡
ウ スナップショットダンプ
エ テストガバレッジ分析

【解説】

問36(APH22秋問45)

テスト工程におけるスタブの利用方法に関する記述として,適切なものはどれか。
ア 指定した命令が実行されるたびに,レジスタや主記憶の一部の内容を出力することによって,
正しく処理が行われていることを確認する。
イ トップダウンでプログラムのテストを行うとき,作成したモジュールをテストするために,
仮の下位モジュールを用意して動作を確認する。
ウ プログラムの実行中,必要に応じて変数やレジスタなどの内容を表示し,
必要であればその内容を修正して,テストを継続する。
エ プログラムを構成するモジュールの単体テストを行うとき,
そのモジュールを呼び出す仮の上位モジュールを用意して,動作を確認する。

【解説】

問37(APH22秋問46)

ホワイトボックステストのテストケースを設計する際に使用するものはどれか。
ア 原因-結果グラフ
イ 限界値分析
ウ 条件網羅
エ 同値分割

【解説】

問38(APH22秋問47)

XP(Extreme Programing)のプラクティスの一つに取り入れているものはどれか。
ア 構造化プログラミング
イ コンポーネント指向プログラミング
ウ ビジュアルプログラミング
エ ペアプログラミング

【解説】

問39(APH22秋問48)

マッシュアップに該当するものはどれか。
ア 既存のプログラムから,そのプログラムの仕様を導き出す。
イ 既存のプログラムを部品化し,それらの部品を組み合わせて,新規プログラムを開発する。
ウ クラスライブラリを利用して,新規プログラムを開発する。
エ 公開されている複数のサービスを利用して,新たなサービスを提供する。

【解説】

問40(APH22秋問49)

特許権に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア A社が特許を出願するより前に独自に開発して発売した製品は,A社の特許権の侵害にならない。
イ 組込み機器におけるハードウェアは特許権で保護されるが,ソフトウェアは保護されない。
ウ 審査を受けて特許権を取得した後に,特許権が無効となることはない。
エ 先行特許と同一の技術であっても,独自に開発した技術であれば特許権の侵害にならない。

【解説】

問41(APH22秋問50)

WBSの構成要素であるワークパッケージに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア ワークパッケージは,OBSのチームに,担当する人員を割り当てたものである。
イ ワークパッケージは,関連のある要素成果物をまとめたものである。
ウ ワークパッケージは,更にアクティビティに分解される。
エ ワークパッケージは,一つ上位の要素成果物と1対1に対応する。

【解説】

問42(APH22秋問53)

PMBOKにおいて,マイナスのリスクに対する戦略として用いられる "リスク転嫁" の説明はどれか。
ア リスクの影響が及ばない代替策を実行する。
イ リスクの影響や責任の一部又は全部を第三者に移す。
ウ リスクの発生確率や影響度を許容可能なレベルに抑えるための対応策を実行する。
エ リスクへの具体的な対応策は事前に設定せず,リスクが発生した時点で対処するために費用や時間の余裕をもっておく。

【解説】

問43(APH22秋問54)

ソフトウェア開発の見積りに使われるファンクションポイント法に関する記述として,適切なものはどれか。
ア ソースプログラムの行数を基準に,アルゴリズムの複雑さを加味して,ソフトウェアの開発期間を見積もる。
イ ソフトウェアの規模を基準に,影響要因を表す補正係数を使って,ソフトウェアの開発工数とコストを見積もる。
ウ 単位規模当たりの潜在バグ数を予測することによって,ソフトウェアの品質を見積もる。
エ 帳票数,画面数,ファイル数などのデータを基に,システム特性を考慮して,ソフトウェアの規模を見積もる。

【解説】

問44(APH22秋問55)

システムの開発部門と運用部門が別々に組織化されているとき,開発から運用への移行を円滑かつ効果的に進めるための方法のうち,適切なものはどれか。
ア 運用テストの完了後に,開発部門がシステム仕様と運用方法を運用部門に説明する。
イ 運用テストは,開発部門の支援を受けずに,運用部門だけで実施する。
ウ 運用部門からもシステム開発に積極的に参加し,運用性の観点から助言する。
エ 開発部門は運用テストを実施して,運用マニュアルを作成し,運用部門に引き渡す。

【解説】

問45(APH22秋問56)

次の処理条件でサーバ上のファイルを磁気テープにバックアップするとき,バックアップの運用に必要な磁気テープは何本か。
〔処理条件〕

(1)
毎月初日(1日)にフルバックアップを取る。フルバックアップは1回につき1本の磁気テープを必要とする。
(2)
フルバックアップを取った翌日から次のフルバックアップまでは,毎日,差分バックアップを取る。差分バックアップは,
差分バックアップ用として別の磁気テープに追記し,1カ月分が1本に記録できる。
(3)
常に6か月前の同一日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できることを保証する。
ただし,6か月前の同一日が存在しない場合は,当該月の月末以降のデータについて,
指定日の状態にファイルを復元できることを保証する (例:10月31日の場合は,
4月30日以降のデータについて,指定日の状態にファイルを復元できることを保証する)。
ア 12
イ 13
ウ 14
エ 15
【解説】

問46(APH22秋問57)

サービス提供の時間帯を7:00~19:00としているシステムにおいて,16:00にシステム故障が発生し,サービスが停止した。
修理は21:00までかかり,当日中にサービスは再開されなかった。この日の可用性は何%か。
ア 25
イ 60
ウ 64
エ 75

【解説】

問47(APH22秋問58)

システム監査における "監査手続" はどれか。
ア 監査結果を受けて,監査報告書に改善勧告を記述する手順
イ 監査項目について,十分な証拠を入手するための手順
ウ 監査テーマに合わせて,監査チームを編成する手順
エ 監査目的を明確にして,監査計画書を作成する手順

【解説】

問48(APH22秋問59)

システム監査実施体制のうち,システム監査人の独立性の観点から避けるべきものはどれか。
ア 監査チームメンバに任命された総務部のAさんが,ほかのメンバと一緒に,総務部の入退室管理の状況を監査する。
イ 監査部に所属しているBさんが,個人情報を取り扱う業務を委託している外部企業の個人情報管理状況を監査する。
ウ 情報システム部の開発管理者から5年前に監査部に異動したCさんが,情報システム部が行っているインターネット管理の状況を監査する。
エ 法務部に所属しているDさんが,監査部からの依頼によって,
外部委託契約の妥当性の監査において,監査人に協力する。

【解説】

問49(APH22秋問60)

"システム管理基準" の説明はどれか。
ア コンピュータウィルスに対する予防,発見,駆除,復旧などについて実効性の高い対策をとりまとめたもの
イ コンピュータ不正アクセスによる被害の予防,発見,再発防止などについて,組織及び個人が実行すべき対策をとりまとめたもの
ウ 情報戦略を立案し,効果的な情報システム投資とリスクを低減するためのコントロールを
適切に整備・運用するための事項をとりまとめたもの
エ ソフトウェアの違法複製を防止するため,法人,団体などを対象として,
ソフトウェアを使用するに当たって実行されるべき事項をとりまとめたもの

【解説】

問50(APH22秋問61)

エンタープライズアーキテクチャを説明したものはどれか。
ア 企業が競争優位性の構築を目的にIT戦略の策定・実行をコントロールし,あるべき方向へ導く組織能力のことである。
イ 業務を管理するシステムにおいて,承認された業務がすべて正確に処理,
記録されることを確保するために,業務プロセスに組み込まれた内部統制のことである。
ウ 組織全体の業務とシステムを統一的な手法でモデル化し,
業務とシステムを同時に改善することを目的とした,業務とシステムの最適化手法である。
エ プロジェクトの進捗や作業のパフォーマンスを,出来高の価値によって定量化し,
プロジェクトの現在及び今後の状況を評価する手法である。

【解説】

問51(APH22秋問62)

対象業務を,データ構造に着目して可視化するとき,データを実体,関連,属性という三つの要素でモデル化する表記法はどれか。
ア DFD
イ E-R図
ウ 状態遷移図
エ 流れ図

【解説】

問52(APH22秋問63)

エンタープライズアーキテクチャにおいて,情報システムの理想を表すモデルはどれか。
ア EA参照モデル
イ To-Beモデル
ウ ザックマンモデル
エ データモデル

【解説】

問53(APH22秋問64)

SOAを説明したものはどれか。
ア 企業改革において既存の組織やビジネスルールを抜本的に見直し,
業務フロー,管理機構,情報システムを再構築する手法のこと
イ 企業の経営資源を有効に活用して経営の効率を向上させるために,
基幹業務を部門ごとでなく統合的に管理するための業務システムのこと
ウ 発注者とITアウトソーシングサービス提供者との間で,サービスの品質について合意した文書のこと
エ ビジネスプロセスの構成要素とそれを支援するIT基盤を,
ソフトウェア部品であるサービスとして提供するシステムアーキテクチャのこと

【解説】

問54(APH22秋問65)

サプライチェーンマネジメントの改善指標となるものはどれか。
ア 残業時間の減少率
イ 販売単価下落の防止率
ウ 不良在庫の減少率
エ 優良顧客数の増加率

【解説】

問55(APH22秋問66)

要件定義において,ユーザや外部システムと,業務の機能を分離して表現することで,
ユーザを含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される図はどれか。
ア アクティビティ図
イ クラス図
ウ 状態遷移図
エ ユースケース図

【解説】

問56(APH22秋問67)

経営戦略に用いられるSWOT分析はどれか。
ア 競争環境における機会・脅威と事業の強み・弱みを分析する。
イ 競争に影響する要因と,他者の動き,自社の動きを分析する。
ウ 市場に対するマーケティングツールの最適な組合せを分析する。
エ 市場の成長性と占有率の観点から各事業の位置付けを分析する。

【解説】

問57(APH22秋問68)

観測データを類似性によって集団や群に分類し,その特徴となる要因を分析する手法はどれか。
ア クラスタ分析法
イ 指数平滑法
ウ デルファイ法
エ モンテカルロ法

【解説】

問58(APH22秋問69)

バランススコアカードを説明したものはどれか。
ア 外部環境と内部環境の視点から,自社にとっての事業機会を導きだす手法
イ 計画,行動,評価,修正のサイクルで,戦略実行の管理を行うフレームワーク
ウ 財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の視点から,経営戦略の立案と実行を支援する手法
エ ビジネス戦略を実現するために設定した,業務プロセスをモニタリングする指標

【解説】

問59(APH22秋問70)

ワンチップマイコンの内蔵メモリとしてフラッシュメモリが採用されている理由として,適切なものはどれか。
ア ソフトウェアのコードサイズを小さくできる。
イ マイコン出荷後もソフトウェアの書換えが可能である。
ウ マイコンの処理性能が向上する。
エ マスクROMよりも信頼性が向上する。

【解説】

問60(APH22秋問71)

EDINETを説明したものはどれか。
ア 金融庁が行政サービスの一環として提供している,
金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システムである。
イ 市町村などの公共施設の住民による利用について,インターネットを介して予約などを受け付けるシステムである。
ウ 地方公共団体をネットワークで結び,住民票に記載された情報を国と地方公共団体を通じて利用するシステムである。
エ 米国の証券取引委員会が運営する,企業の法定開示資料の電子データによる登録,開示などのシステムである。

【解説】

問61(APH22秋問73)

EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。
ア 企業間の取引の契約内容
イ システムの運用時間
ウ 伝送制御手順
エ メッセージの形式

【解説】

問62(APH22秋問77)

表のような製品A,Bを製造,販売する場合,考えられる営業利益は最大で何円になるか。
ここで,機械の年間使用可能時間は延べ15,000 時間とし,
年間の固定費は製品A, Bに関係なく15,000,000円とする。
製品 販売単価 販売変動費/個 製造時間/個
A 30,000円 18,000円 8時間
B 25,000円 10,000円 12時間
ア 3,750,000
イ 7,500,000
ウ 16,250,000
エ 18,750,000

【解説】

問63(APH22秋問78)

A社は,B社と著作物の権利に関する特段の取決めをせず,A社の要求仕様に基づいて,販売管理システムのプログラム作成をB社に依頼した。
この場合のプログラム著作物の原始的帰属は,どのようになるか。
ア A社とB社が話し合って決定する。
イ A社とB社で共有する。
ウ A社に帰属する。
エ B社に帰属する。

【解説】

問64(APH22秋問79)

企業経営における,コンプライアンス強化の説明はどれか。
ア 企業存続の危機につながりかねない,経営者や従業員による不法行為の発生を抑制する。
イ 競合他社に対する差別化の源泉となる経営資源を保有し,競争力を強化する。
ウ 経営者の権力行使をけん制し,健全な経営を行うことができる仕組みを作る。
エ 顧客,株主,従業員などの利害関係者の満足度を向上させ,企業の継続した発展を図る。

【解説】

問65(APH22秋問80)

A社は,B社に委託して開発したハードウェアに,C社が開発して販売したソフトウェアパッケージを購入して実装し,組込み機器を製造した。
A社はこの機器を自社製品として出荷した。小売店のD社は,この製品を仕入れて販売した。
ソフトウェアパッケージに含まれていた欠陥が原因で,利用者が損害を受けたとき,製造物責任法(PL法)上の責任を負うのはだれか。
ここで,A社,B社,C社,D社及び損害を受けた利用者はすべて日本国内の法人又は個人とする。
ア 機器を製造し出荷したA社が責任を負う。
イ ソフトウェアを開発し販売したC社が責任を負う。
ウ ハードウェアを開発したB社が責任を負う。
エ 販売したD社が責任を負う。

【解説】

 [点]


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